CLIP STUDIOでお絵描き〜その2/色塗り

前回ペン入れまで終了させたので、今回は色塗りをしていきます。
パーツ別にペン入れしたレイヤーをフォルダにまとめました。フォルダには「線画」と名前をつけて赤丸印のところをクリックして【参照レイヤー】に指定しました。
こうすることで【塗りつぶしツール】や【自動選択ツール】を利用する時に描画されてるレイヤーを選ばなくても優先的に参照されます。
【塗りつぶしツールで】おおまかに色を決めます。
この時、ペン入れした時同様にパーツ別にレイヤー分けして、丁寧に塗りつぶしておくと後ほど【クリッピングマスク】のベースに利用できます。
上の絵は一枚のレイヤーにいい加減にだだ塗りしてます。
【塗りつぶしツール】でベースの色を作ります。全てラスターレイヤーでの作業となります。
この時一度線画の表示をOFFにするとたくさん塗り残しがみつかります。これを綺麗に塗りつぶしておくと仕上がりが綺麗。
各パーツひととおり塗り終えたら、新しくフォルダを作って「着色」と名前をつけてまとめました。
その中でさらに各パーツごとにフォルダを作ってこの後大量に増えるレイヤーを整理しながら作業を進めます。
まずは肌色から塗っていきます。
肌部分のベースレイヤーには「肌」と名前が付いてますが、この上に新規ラスターレイヤーを作成して、レイヤーの合成モードを[乗算]にして、赤丸印をクリックして下のレーヤーを【クリッピングマスク】として指定します。レイヤーには赤いラインが表示されます。
影になる部分をベースと同じ色、もしくはやや彩度の低い色で塗ります。クリッピングした下のレイヤーに描画されている部分のみに色がのります。(正確にはそう見えるように表示されているだけで【クリッピングマスク】を解除するとはみ出て塗った部分が現れます)
影として塗った部分をベースの色となじませるために【ぼかしツール】でぼかします。綺麗なグラデーションにしたいのでちょっと大きめのブラシサイズを指定してます。↓
白目と口の部分は後で塗りつぶすのでここでは見ないふり。
そう、「細かいことは気にしない」のです。胃が痛くなります。
ぼかしながらグラデーションで大雑把に立体感を出したら、次は【Gペンツール】などでエッジの鋭いはっきりとした影をつけます。
最低でも二段階影をつけますが、大抵は乗算レイヤーに同じ色を塗り重ねています。
色の差があまり得られない時のみ、やや暗い色を使います。
ここでちょっと気になったのが色が濃くなりすぎているので、[レイヤー]→[色調補正レイヤー]→[色相・彩度・明度…]で調整します。
……こんなもんで。
次は肌の一番明るいところを塗っていきます。
「肌フォルダ」の中にあるレイヤーの一番上の位置に新規ラスターレイヤーを用意します。
レイヤーの合成モードを[スクリーン]にして、ベースと同じ色、もしくは明るい色を使い、大雑把に色をのせて【ぼかしツール】でぼかす作戦で。
この時点で無駄にこれだけのレイヤーができました。
レイヤーは少ないほうがいいのでしょうが、後でいくらでも修正が効くようにできるだけ統合しないで残していきます。
マシンパワーもそれだけ上げてあります。
いつでも、何回でも修正できるのがデジタルのいいところですね。
あ、だけど「細かいことは気にしない」ようにしないと。きりがないですよね。
ちょっと長くなったので続きはまた次回です。